事業実績
清水建設株式会社との共同事業
2019年9月に、清水建設株式会社との共同事業となるソーラーシェアリング「千葉大木戸営農型太陽光発電所」(千葉県千葉市緑区)が運転を開始しました。この事業では清水建設が発電事業者となり、株式会社つなぐファームが営農を行い、千葉エコ・エネルギーが事業全体のコーディネート及びアグリマネジメントを担当します。
本事業ではソーラーシェアリング事業を通して、再生可能エネルギーや地域農業と身近に触れ合うきっかけを作ることを目指しています。発電事業者や需要家を招待する農作業体験ツアーの実現や、作った作物をオフィス街でマルシェを開催して販売するなど、都心部と地方をつなぐ新たな関係性を創出し、現代社会における都市部と地方の循環型共生を目指した持続可能な地域づくりの実現を目指します。
ソーラーシェアリングの事業化支援
千葉エコ・エネルギーでは、2014年から全国各地でソーラーシェアリングの事業化支援を行い、これまで累計300件以上の事業化をお手伝いしてきました。
事業計画段階の初期調査から、作物の選定や営農計画の策定支援、営農に適した架台設計の提案、農業委員会への一時転用許可申請の支援から、運転開始後のアグリマネジメントまで、どんな場面でも最適なサービスをご提供します。
自社経営農場の展開
千葉市大木戸アグリ・エナジー1号機の事業化を契機として、2017年9月に千葉エコ・エネルギー株式会社として千葉市農業委員会から農地法第3条許可を受け、千葉市緑区大木戸町に1haの農地を賃借して新規に農業参入を果たしました。現在は、子会社である株式会社つなぐファームと併せて23,000㎡(2020年6月末時点)を耕作しています。
つなぐファームのWebサイトはこちら。
韓国政府及び韓国営農型発電協会との業務協定締結
営農型太陽光発電業務協約書締結式の様子
韓国営農型太陽光発電協会の招請を受けて、2019年3月に一般社団法人ソーラーシェアリング推進連盟として訪韓し、韓国政府農林畜産食品部(日本の農林水産省に相当)らを交えた政策・技術交流会を開催いたしました。その中で、両国における営農型太陽光発電(Agrivoltaic)の推進に向けた協力体制を確立するための業務協定書を締結しました。
G20 新潟農業大臣会合への出展
G20新潟農業大臣会合での展示ブース
2019年5月11日から12日かけて新潟県で開催された、G20新潟農業大臣会合に営農型太陽光発電(Farming PV)の企画展示を行いました。農林水産省食料産業局との共同出展となり、ソーラーシェアリング推進連盟事務局として千葉エコ・エネルギー株式会社が企画準備を担当しています。
農林水産省による出展概要はこちらです。
講演・セミナー活動
PV EXPO 2019 特別講演にて
代表の馬上が中心となり、ソーラーシェアリングや自然エネルギーを活かした地域作りなどの講演・セミナー活動を活発に行っており、全国各地で年間で40~50回登壇しています。
現在は、新型コロナウイルスの影響でオンラインセミナーを中心に実施しています。
講演依頼・ご相談はお問合せください。
ソーラーシェアリング特集雑誌の監修
2017年及び2018年に、EARTH JOURNAL(アクセスインターナショナル刊)とのコラボレーションによるソーラーシェアリング特集雑誌を発行し、代表の馬上が監修を行いました。
全国各地の先進的なソーラーシェアリング事業や農林水産省による制度解説、設備や融資に関する情報などを網羅的に掲載した日本初のメディア媒体です。
特集ページはこちらから
海外への展開
韓国電力公社(KEPCO)営農型太陽光発電フォーラムでの講演
千葉エコ・エネルギーでは、アジア圏を中心にソーラーシェアリングへの関心が高まっていることを受けて、各国政府や研究機関等の招聘を受けた政策交流や講演活動を拡大しています。
韓国や台湾などの近隣諸国のほか、東南アジアなどへの展開が進んでいます。
匝瑳メガソーラーシェアリング第一発電所
匝瑳メガソーラーシェアリング第一発電所は、千葉県匝瑳市飯塚地区に2017年春に完工した営農型太陽光発電設備です。千葉エコ・エネルギーとして開発段階のプロジェクト管理を担当し、許認可、各種契約の取りまとめ、資材調達、事業スキームの整理、金融機関との融資調整等を行いました。
本プロジェクトは業界内外からの注目度が非常に高いプロジェクトであり、2017年4月に開催された本設備の落成式には、小泉純一郎元総理大臣を始めとした多くの来賓の皆さまにご参列いただきました。
本プロジェクトは地元農業者の方々が主導して発電事業会社を設立し、外部からの資本を受け入れる形で組成されており、千葉エコ・エネルギーとしても出資参加をしています。発電事業による収益の一部は、地域支援金並びに耕作依頼金として地域のコミュニティや農業者に還元されています。事業計画地は元々耕作放棄地であったこともあり、地域農業再生を図る新しい農地振興の形として全国への普及が期待されています。
ソーラーシェアリングの技術開発
ソーラーシェアリングの普及拡大を図るため、効率的な農作業への配慮や、コストと安全性が両立し得る架台など様々な技術開発を進めています。台風などで被災した発電所の再建支援や、作物の生育が不調な場合の改善提案なども行っています。
設備設計や事業再建などについて、詳しくはお問い合せください。
地域バイオマス資源を利用したエネルギー供給システムの構築と農業及び地元産業振興に向けた事業性調査
この事業は、長野県上高井郡小布施町において再生可能エネルギーと農業を結びつけた新しい事業モデルを検討し、今後の小布施町の自然エネルギー普及に寄与することを目指したものです。資源エネルギー庁「平成25年度新エネルギー等共通基盤整備促進事業」の一環である「再生可能エネルギー発電事業を通じた地域活性化モデル開発支援調査事業」の採択を受けて実施いたしました。調査では、主に小布施町の名産である果樹の剪定枝を活用したバイオマス発電の可能性について検討し、剪定枝の総量を推計するとともに農家への訪問調査を行い剪定枝の実態について調査しました。更に、前年度から実施されていた「小布施エネルギー会議」の第二回を実施し、弊社代表の馬上らが講師となって町民の皆さまと自然エネルギー導入を考えるワークショップを開催するなど、地域活性化につながる取り組みも行いました。
過去のプレスリリース
2020/10/26:農山漁村における再生可能エネルギーの活用勉強会(全4回)を開催
2020/10/09:千葉市において営農型太陽光発電設備の災害時活用協定を地元町内会と締結
2020/06/22:千葉エコが営農型太陽光発電システムフル活用事業に採択されました。
2020/03/12:ソーラーシェアリング普及に向け、農業の自由度を高めた新製品開発
2019/12/25:千葉県の若手農業法人と清水建設が共同で営農型太陽光発電事業を展開
2019/11/28:稼働済みソーラーシェアリング事業の相談サービスを開始
2019/05/23:小田原かなごて桑原ソーラーシェアリングの再建を支援
2018/10/29:11月22日に設立される太陽光発電事業者連盟の理事に、馬上が就任します
2018/08/02:ソーラーシェアリング設備下、最新のリモコン重機で次世代農業
自治体・省庁等事業実績
【平成25年度】
・資源エネルギー庁事業(長野県小布施町における木質バイオマス検討)
・経済産業省委託事業(千葉大学、東京大学へのエネルギーマネジメントシステム導入支援)
【平成26年度】
・環境省委託事業(長野県小布施町における小水力発電等検討)
・資源エネルギー庁事業(宮崎県高原町における小水力発電検討)
【平成27年度】
・農林水産省事業(農山漁村活性化再生可能エネルギー事業化推進事業)
【平成28年度】
・農林水産省事業(農山漁村活性化再生可能エネルギー事業化推進事業)
【平成29年度】
・千葉市事業(温暖化対策事業支援業務)
【平成30年度】
・環境省委託事業(低炭素・資源循環「まち・暮らし創生」FS委託業務)
・千葉市委託事業(温暖化対策事業支援業務)
・千葉県事業(地域主導型新エネルギー活用プロジェクト支援事業)
【令和元年度(平成31年度)】
・環境省委託事業(低炭素・資源循環「まち・暮らし創生」FS委託業務)
・千葉市事業(温暖化対策事業支援業務)
【令和2年度】
・農林水産省事業(地域資源活用展開支援事業 全国的な推進・情報提供支援)
・農林水産省事業(営農型太陽光発電フル活用事業)
【令和3年度】
・農林水産省事業(営農型太陽光発電フル活用事業)
・産業技術総合研究所委託事業(営農型太陽光発電の実態把握に関する情報収集作業)
・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託事業(農山漁村地域のRE100に資するVEMS開発)
発表論文
・営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の普及状況に見る設備や事業スキームの多様化と普及に向けた課題
公共研究 第14巻第1号(2018-3)・「分散型 PCS メガソーラーのコストメリットと遠隔診断制御クラウドの開発」
スマートファシリティ研究会
(NEDO「太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト」採択事業)・永続地帯 2015 年度版報告書(レポート)
千葉大学倉阪研究室+永続地帯研究会 page 22-26 (2016-3-31)・農山漁村再生可能エネルギー法の成立過程およびその課題 : Act on the Promotion of Renewable Energy Electric Power Generation Harmonized with Sound Developmentof Agriculture, Forestry and Fisheries:Process and Problems
千葉大学人文社会科学研究 no.31 page.124-143 (2015-09-30)・永続地帯 2014 年度版報告書(レポート)千葉大学倉阪研究室+永続地帯研究会 page 25-26 (2015-03-27)
・農山漁村再生可能エネルギー法とソーラーシェアリング型太陽光発電事業による国内農業活性化への展望
千葉大学人文社会科学研究 no.29 page41-56 (2014-09-30)・再生可能エネルギー電気の固定価格買取制度以降の日本における太陽光発電事業の現状 : Japanese PV Market Conditions after the Introduction of FIT
千葉大学人文社会科学研究 no.28 page.73-85 (2014-03-30)・地方自治体の再生可能エネルギー政策への取り組み : Renewable Energy Policy of Local Government in Japan
公共研究 Vol.9 no.1 page.190-206 (2013-03-21)・エネルギー永続地帯指標との比較によるわが国の再生可能エネルギー統計の問題 : The Problem of Japanese Renewable Energy Statistics revealed through the Comparison with Index of Energy Sustainable-Zone
公共研究 Vol.8 no.1 page.65-91 (2012-03-21)・東日本大震災以降の再生可能エネルギー政策に対する考察 : Consideration for the Renewable Energy Policy after the Great East Japan Earthquake
千葉大学人文社会科学研究 no.23 page.76-97 (2011-09-30) ・地方自治体における再生可能エネルギー政策の検討 : The Examination of the Renewable Energy Policy in the Local Government
千葉大学社会文化科学研究科研究プロジェクト報告書 Vol.206 page.3-12 (2010-03-31)・エネルギー永続地帯指標に見る国内の自然エネルギー利用の現状に対する考察 : Consideration for the present conditions of the domestic natural energy use from Energy Sustainable Zone
千葉大学人文社会科学研究 no.20 page.191-206 (2010-03-30)知見を有するものの意見書の手配実績
全国16市町村にて18回、13品目で発行済
岩手県 ジャガイモ
岩手県 大豆
宮城県 水稲
宮城県 牧草
群馬県 みょうが
茨城県 ニンニク
茨城県 サツマイモ
茨城県 ネギ
茨城県 榊
茨城県 キャベツ
茨城県 トウキ
茨城県 落花生
千葉県 ニホンナシ
千葉県 ニンニク
静岡県 榊
愛知県 水稲
愛知県 ニンニク
三重県 水稲
寄稿・連載記事
環境ビジネスオンライン
ソーラーシェアリングと地域経済
農業振興を目指すソーラーシェアリングの実践事例
ソーラーシェアリングの形式によるコストの違いと留意点
ソーラーシェアリングの実践に向けて
初期から稼動しているソーラーシェアリングは今どうなっているのか?
一時転用許可の「3年更新」、どういう手続が必要?
営農に小水力・バイオマスを取り入れる際の基本的視点
世界におけるソーラーシェアリングの活用事例とは?
最終回・ソーラーシェアリングをきっかけとした農業参入
ITmedia スマートジャパン
ソーラーシェアリング入門(1):太陽光発電と農業を両立、いま「ソーラーシェアリング」が注目される理由
ソーラーシェアリング入門(2):ソーラーシェアリングはどこまで広がったか、導入件数とその実態
ソーラーシェアリング入門(3):多種多様なソーラーシェアリング、知っておきたい設備の基本
ソーラーシェアリング入門(4):数年で大きな変化、ソーラーシェアリングを巡る政策動向
ソーラーシェアリング入門(5):ソーラーシェアリングの成功に欠かせない、農作物の選定と設備設計のポイン
ソーラーシェアリング入門(6):ソーラーシェアリング事業の壁、「ファイナンス」の手法について考える
ソーラーシェアリング入門(7):持続的な営農への懸念も、大規模化するソーラーシェアリングの課題
ソーラーシェアリング入門(8):FIT価格“10円時代”でも、ソーラーシェアリングは持続可能なのか?
ソーラーシェアリング入門(9):農業と発電を両立させるために、ソーラーシェアリングのO&Mはどうすべきか?
ソーラーシェアリング入門(10):全国の実態調査で見えてきた、ソーラーシェアリングの現状と課題
ソーラーシェアリング入門(11):自治体の動きに要注目、FITだけじゃないソーラーシェアリングの支援制度
ソーラーシェアリング入門(12):ソーラーシェアリング関係者は必見! 農水省の最新資料とデータを読み解く
ソーラーシェアリング入門(13):日本との国際協力に期待も、韓国のソーラーシェアリング事情
ソーラーシェアリング入門(14):大学教育とソーラーシェアリング、次世代を担う人材を育てるために
ソーラーシェアリング入門(15):深まるSDGsとソーラーシェアリングの関係性、「儲かる」を越えた価値の創出へ
ソーラーシェアリング入門(16):FIT制度の先にある「地域循環共生圏」とソーラーシェアリングの関係性
ソーラーシェアリング入門(17):世界初のソーラーシェアリング国際学会、その中で見えてきた日本の課題とは
ソーラーシェアリング入門(18):日本政府が世界に表明した環境戦略に、ソーラーシェアリングはどう織り込まれたか?
ソーラーシェアリング入門(19):近づくFIT制度の抜本改革、ポストFIT時代にソーラーシェアリングはどうなるのか?
ソーラーシェアリング入門(20):発電事業ありきは本末転倒、ソーラーシェアリングの普及に必要な営農者の視点
ソーラーシェアリング入門(21):大きな被害をもたらした台風災害、ソーラーシェアリングの安全対策はどうすべきか
ソーラーシェアリング入門(22):FIT抜本改革で激変する太陽光発電市場、ソーラーシェアリングの扱いはどうなるのか?
ソーラーシェアリング入門(23):着実な普及の一方で新たな課題が、2019年のソーラーシェアリング市場を振り返る
ソーラーシェアリング入門(24):求められるのは“ポストFIT”の事業構想、2020年にソーラーシェアリングは新たなステージへ
ソーラーシェアリング入門(25):見えてきた2020年度のFIT改革、ソーラーシェアリング市場は大きな分岐点に
ソーラーシェアリング入門(26):ソーラーシェアリングと「農業人材不足」の問題、ある業界の参入にみた可能性とは
ソーラーシェアリング入門(27):農林水産省が発表した「環境政策の基本方針」、再エネ・ソーラーシェアリングの扱いは?
ソーラーシェアリング入門(28):太陽光の“明暗分かれた”2020年度のFIT価格、ソーラーシェアリングへの影響は?
ソーラーシェアリング入門(29):最新データで読み解く「ソーラーシェアリングの今」【件数・事業者・営農状況編】
ソーラーシェアリング入門(30):最新データで読み解く「ソーラーシェアリングの今」【トラブル・作物・都道府県別状況編】
ソーラーシェアリング入門(番外編1):再エネ業界にも大影響の新型コロナ、千葉エコ・エネルギーは働き方をどう変えたか
ソーラーシェアリング入門(番外編2):「アフターコロナ」とソーラーシェアリング、未来の持続可能性を見据えて
ソーラーシェアリング入門(番外編3):見通しが効かない新興感染症の恐さ、新型コロナ後の持続可能な社会像を考える
ソーラーシェアリング入門(番外編4):新型コロナで感じた現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」へ
ソーラーシェアリング入門(31):農村特有の災害リスクやBCPに貢献する――「EV×ソーラーシェアリング」の可能性
ソーラーシェアリング入門(32):ソーラーシェアリングの成否を分ける「架台選び」、押さえておきたいポイントは?
ソーラーシェアリング入門(34):日本のエネルギー政策に転機の兆し、再エネ・ソーラーシェアリングはどうなるのか
ソーラーシェアリング入門(35):写真で見るソーラーシェアリング倒壊事故、安全な設備設計に必要な視点とは
ソーラーシェアリング入門(36):ソーラーシェアリングはなぜ大きく普及しないのか、その理由を考える【前編】
ソーラーシェアリング入門(37):ソーラーシェアリングはなぜ大きく普及しないのか、その理由を考える【後編】
ソーラーシェアリング入門(38):再エネ導入で躍進する静岡県浜松市、ソーラーシェアリングに対する現場の声とは
ソーラーシェアリング入門(39):日本政府もついに「温室効果ガスゼロ」を標榜、ソーラーシェアリングにできることは?
ソーラーシェアリング入門(40):激動の年となった2020年、ソーラーシェアリング市場に起こった変化とは
ソーラーシェアリング入門(41):「今後の10年」を決める1年に、2021年のエネルギー市場はどうなるのか?